博士の転職エージェント利用
さて、前回の記事で、研究職から非研究職へ転職したことを報告させてもらった。
◆前回記事:
https://micromegane.hatenablog.com/entry/2022/09/20/114730
転職先は、外資系企業。これからバイオ系博士の転職に役立つノウハウを色々紹介していきたいと思う。目的は、もちろんバイオ系博士の地位向上だよ。オレテと同じ境遇のみんなに、社会で活躍して欲しいもん。博士が社会に出て活躍して、どこかの会社で偉くなって、そして縁があったら会社で採用して欲しいとも思うし。
高学歴ワーキングプアなんて言われてもう20年くらい経つけど、状況は何か改善したかい?
してなくない?
国会議員に博士が何人いるの?水道橋博士とか?知らんけど、大していないよね。
同様に、文部科学省とかの国家機関に博士が何人いるの?知らんけど、大していねェだろ。
他力本願はダメだなって、最近思ってきた。
自分の道は自分で切り拓く。
博士の道は博士たちで切り拓く。
自分より優秀な博士は世の中にゴマンといることは承知している。
でも、優秀だけどキャリアを探していくことが苦手だったら?
誰も助けないと、高学歴ワーキングプア一直線でしょ。
そんな博士たちの助けになればと、書くことに決めた。
まあアカデミアで活躍できる道は他の誰かに解説してもらうとして、オレテとしてはニッチなところで民間企業で、しかも非研究職として生きていく術を解説していけたらと思う。
はい、それで転職ね。
昔、研究職の求人を探していた頃は、JREC-INしか知らんかった。
実際、前職の民間企業の研究職を見つけたのもJREC-INだったし。
でもこれから転職を考える人は、どうか転職エージェントを使って欲しい。
これは、研究職でも非研究職でも同じだよ。
一昔前はTVで転職エージェントのCMなんて見た記憶ないけど、今はビズリーチとかDODAとかよくやってるよね。転職ブームなのかな。
転職エージェントの仕組みについて、知らない人向けに簡単に彼らのビジネスの仕組みに沿って説明する。
(1)人材を採用したい企業が、転職エージェントの会社に人材を見つけて欲しいと依頼する。
(2)依頼を受けたエージェント会社は、自社サイトに登録されている求職者情報から依頼元企業のニーズと合致した人材を探す。
(3)その人材を依頼元企業に紹介する。→書類選考、面接へ進む
(4)最終選考まで終わり内定が出たら、その求職者の年収の何割かの相当額を成功報酬としてエージェント会社がもらう(内定までいかないと、途中にどれだけエージェント会社に経費が発生していてもお金はもらえない)
なんとなくわかった?
求職者としては、エージェント会社に一切お金を払う必要が無い。また、求職者が内定をとってもらわないとエージェント会社はお金を稼げない。ゆえに、エージェントは必死になって仕事を紹介してくれるというスンポーだね。
じゃあ実際にエージェントに登録してみない?けっこう入力作業があって大変だよ。
一般的な履歴書記載項目(学歴や資格)に加えて、職務経歴書的な情報が必要だよ。アカデミアで生きてきた博士は、CVを書いたことはあっても職務経歴書とか書いたことなくない?
職務経歴書については、転職では必須になるよ。しっかり書いた方が良い。
書き方はネットで調べれば分かるよ。博士なら、文章を書くのが苦にならないし上手だと思うので楽にいこう。
でもまあひとまず大丈夫!
というのも、エージェント登録の段階では、詳細は未記載でも登録できるはず。
ひとまず履歴書項目くらいの情報で、大抵のエージェント会社は登録させてくれるはず。で、登録したらすぐさま向こうで担当エージェントがアサインされて、電話とかかかってくるよ。
具体的な希望とか聞かれるよ。思っていることを素直に喋ればオッケー。転職に迷っててもオッケー。向こうはキャリアのプロで、転職の押し売り屋じゃあない。希望を聞いて、トータルで考えて求職者にとって最適と思われる提案をしてくれる(良いエージェントなら)。話していてどうも波長が合わないと思ったら、担当を変更してもらおう。
とりあえず、転職エージェントへの登録はキャリアチェンジへの偉大なる第一歩だと思う。臆さずに、まずは登録してみよう!
This is a small step for a man, but is a giant leap for doctors.
今日はこの辺で!