【博士課程ライフの実態】~博士学生はリア充か?
前回、修士課程での教育と就活問題について思うことを書きました。
◆前回の記事はコチラから↓https://micromegane.hatenablog.com/entry/2019/03/01/142459
今日は、博士課程での生活の実態を紹介したいと思います。
前回、
これから博士課程へ進学しようかな~とか、進学には興味ないけどあの博士課程の先輩いつも辛そうにしてるけどどんな暮らしぶりなんだろうとか、うちの子供博士課程とかっていうところに進学した一体何しているのかしらとか、そんな素朴な疑問を抱える悩める学生たちとその親御さんたちの参考になれば幸いです!
なんて書きましたけど、
その話までたどり着かず、全く予期せぬ場所へ不時着してしまいました。
博士課程の学生のあるべき姿、それはやはりひたすら研究に打ち込むことでありますッ!
研究者になろうと思って進学しているのだから当然よねーって思うかもしれませんが、そうじゃない人も結構います。ボクの後輩の博士学生の一人は、昼休みが終わると2時~3時頃までトイレにこもっていました。夕方はサラリーマンのように、ふらっと17時半頃で消えます。
先輩の博士学生の一人は、週に1回くらいしか研究室に来ませんでした。普段は家で論文書いているとのことでした。たまに研究室に来ても、2ちゃんを見ることに終始してました。2ちゃんでしか得られない情報があるとのことでした。
人生いろいろ、
博士課程ライフの送り方いろいろ、
ですね。
さて、私の博士課程ライフはといいますと、
・研究室滞在時間:9時~19時
学部やマスターのときと比べると研究室にいる時間は減りました。もちろん何かの締切前とかはもっといましたが、平均すると
・学会参加:1回/半年
コツコツと実験してコンスタントに成果を出し、半年に1度は学会で発表することを目標にしていました。発表は基本オーラルでやることを目標にしてました。
・投稿論文
僕のいた研究科では、査読あり国際誌への投稿論文1報が学位取得の基準でした。
論文投稿にはとても苦労したのですが、何とか1報は出すことができました。外部と共同研究したり、後輩の手伝いとか指導とかもいっぱいしていたんで、共著はたくさんあります。でもこれは反省点なのですが、共著論文はあってももちろんいいんですが、学生にうちは筆頭の著作を1報でも多く出すことにこだわった方が良いと思います。
とくにアカデミアで就職目指すなら、1報など(仮に学位取得には十分でも)で満足せず、2、3と目指してください。
論文の数のことは、自分で意識して動かんとダメです。
指導教官は、学位を取らせてやることしか頭にない場合が多いです。(忙しいからってのもあるけど)
指導教官が学位を取ったころには1報でも十分だったかもしれない業績が、今では全く足りひんのです。指導教官を「指導」して、成果はいっぱいだしていってね。
・学位論文
全文英語の、200ページ近い大作を仕上げましたよ。
D3の年のひぐらしの鳴くころから制作に取りかかったと記憶しています。
投稿論文を書くときもそうですが、類似した研究の先行文献をたくさん調べて、当分野の研究状況を概説しますよね?そういった先行文献調査とまとめのスキルは、企業に入っても普遍的に役立つスキルだと感じました。
この分野こんなに掘り下げても将来こんな知識役立たねーよと思う人も中にはいるかもしれませんが、博士課程は教育の場でもあります。研究なら成果が大事ですが、教育には過程も大切です。博士課程の研究で行う作業(過程)のひとつひとつに重大な意味があると思って、取り組んで欲しいですね。
・リア充さ
付き合っている彼女がいました。リアルで知り合った人です。
その彼女と結婚もしました。
けっこうリア充だったと思いますよ。
少なくともネットの世界にはPubmedくらいでしか依存していませんでした。
一般論をいうと、
彼女いない人の方が大多数でしたね。
研究室の後輩女子を口説こうと必死な博士もいたりします。見ていて相当痛いです。
相当痛いことは周囲から見ると明白ですので、自分自身の行動に心当たりがある方は、即刻その口説きをやめることをおすすめします。(※ただしイケメンは除く)
参考までに以下にNG行動を列挙しておきます。
・後輩女子のPCのマウスを舐める
・後輩女子のPCのマウスを舐めたうえ、唾液により回路を破壊する
・後輩女子のPCのキーボードを舐める
・後輩女子のPCのキーボードを舐めたうえ、唾液により回路を破壊する
・ピペットマンの正しい握り方を教えるといいながら、テニスやゴルフを教えるみたく背後によりそう
・後輩女子が座った椅子の臭いをかぐ
・実験中の後ろ姿をジッと眺める
気を付けようね!理系男子諸君ッ!!
今日はこの辺で!