博士の日記

医薬系民間企業の研究員を経て、外資系企業でマーケティング職をやっているバイオ系博士が日々を語ります。

【博士進学者必見】博士に進んだけど企業就職しようと思った理由って何よ?

私、修士課程のときはいろいろとつまずきましたが、博士は無事に学位取得した上で修了できそうな雰囲気をD2の終わりころには感じ取りつつありました。

 

ちなみに、学位は取得できずに博士課程を終えるという選択肢もあり、それは「単位取得退学」と呼ばれます。その場合は「修了」にはなりません。

 

≪過去記事≫

修士で就活初めてみた話↓

https://micromegane.hatenablog.com/entry/2019/03/01/101352

 

修士のとき就活で失敗して鬱になった話↓

https://micromegane.hatenablog.com/entry/2019/03/01/112739

 

終わりが見えてくると、考えることはその先のことですよね。

博士課程修了後の先とは、このままアカデミアに残るか、企業に就職するか、です。

 

あと、ちょっと変法で公務員試験を受けるってのもあります。

僕の博士の先輩の一人は、国立大学法人等職員採用試験を受けて、大学の技官になった人もいました。

◆参考までに試験情報です↓

https://www.janu.jp/univ/employment/saiyou.html

これは、大学に残るのでアカデミアかと思われるかもしれませんが、公務員の正規職員(任期付とかじゃないってこと)としての採用試験なので、当然パーマネントなポジションです。あと、この試験受けても研究者にはなれません。

普通の公務員試験だって年齢的にまだまだ受けられますよ。

博士とったけど公務員として行政に携わりたいと思った人は、国家公務員試験などもよいかもしれませんよ。博士とったからって研究者にならなきゃいけないわけじゃないので。

 

自分がもう少し若くて、もしも公務員試験受けるなら、文部科学省とかに入りたいなぁって妄想したりします。大学教育の在り方とか、博士過剰問題とか、根本から解決するならやっぱり国なのかなって思ったり。そこまで話が大きくなると公務員じゃなくて国会議員とかがもっと良いのかもしれませんけど。

 

さてさて、脱線しましたが、博士課程修了後の先、アカデミアに残るか、企業に就職するか、という問題ついてでした。

 

アカデミアに残るという選択肢は、ポスドク(ポストドクター:博士研究員)になるということとほぼ同義です。

お金の出所がいろいろあって、それによってお給料がかなり変動してくるけど安いと月20万弱、高いところだと40~50万円とかもらえるみたい。

よくいる疲れた顔したポスドクだと、多分20万円くらいしかもらってない気がする。

逆に、精力がみなぎっていて目力がいやに強い人は、多分最低でも30万以上もらってると思う(当社比)。

でも福利厚生しょぼかったりするから気を付けて。保険とか自分で払わなきゃいけないらしいよ。企業勤めだと会社が給料から天引き(折半)して払ってくれるよ。

 

ともあれ、僕は企業に就職したんです。

そういう決断にいたった理由を書いておきましょう。

誰かの何かの参考になるかもね。

 

実はかなり単純な理由です。

 

学生のとき、彼女がいました。その人と早く結婚したいと思いました。

結婚するためには、堅気な職業についている必要があると考えました。

ていうか、ポスドクって堅気?

「堅気」ってデジタル大辞泉によると、「職業や生活が、まっとうで、着実なこと」とのこと。

堅気じゃないっていうとやっぱ語弊あるかもだけど、僕にはポスドクとして働くことが「職業や生活が、まっとうで、着実なこと」であるとは思えなかった。

だから、結婚するためにはポスドクという選択肢はあり得ない、ということになったわけだ。

だから、企業へ就職するという決断へ至った。

 

しかもこのとき、研究職ではなく研究支援職を志望した。

当時、博士課程での研究を続けていく上で、自分自身の研究成果にこだわるより、外部との共同研究の試料を分析(うちのラボでしかできないちょっと特殊な分析装置があった)したりしてその結果を提供することもたまにやってて、そういった仕事がけっこう好きだったていう自分がいることに気付いた。

そういった形で、人とコミュニケーションをとりながら仕事をしていきたいなって思ったんだ。だから、研究支援職を志望した。

そして、縁あって前職の会社に入ることができ、志望していた研究支援職をゲットした。

 

 

今日はこの辺で!