博士の日記

医薬系民間企業の研究員を経て、外資系企業でマーケティング職をやっているバイオ系博士が日々を語ります。

【民間企業研究職】ホワイト職場と修士での就活と

前回まで、「アカデミアからの民間企業への就職・転職を考えるときに考えること」と題してシリーズで記事を投稿してきました。

が、シリーズとはいっても各投稿間にあまり脈絡がなく続きものといった感じがしないことに気付きましたので、今回から単発記事として思いついたことを書いていきたいと思います。雑記ブログです。

 

今回は、気分を一新して学生時代のフレッシュな気持ちを思い返して、なぜ自分が企業就職という選択に至ったかを振り返ってみたいと思います。

 

学生時代、私は研究が大好きでした。

朝9時頃に研究室に来て、夜は深夜1時、2時頃まで平気で実験してました。(1日17時間労働?労働じゃないですけど)

 

休日の前日などは、明け方まで実験し通しということもざらにありました。

最近の学生さんたちはどうなのか、もはや大学に立ち入る機会もないのであまりわかりませんが、当時はそういう人が多かったと思います。先輩や、別のラボでもよくそうい人いましたし。

あ、年齢は公表していませんが、2000年の一桁代にこういった生活を送っていた、とだけ申し上げておきます。

 

今思えば、なぜあれほどまでに研究に熱中できたのか自分でもよくわかりません。

ただ、博士課程に進む人は多かれ少なかれこのように激烈に実験にハマる時期というのがあったりするのではないでしょうか?

 

今は小さい子供もおりますので、会社での私の働き方は極めてホワイトです。朝8時前に出社し、夕方は5時前には帰って保育園のお迎えに行ってしまいます。

ぶっちゃけ、一番大事なのは家族です。(当然ですが)

仕事はもはや、2の次、3の次といった感じです。

こんなホワイトな働き方、アカデミアではできていなかっただろうと思います。

アカデミアの人でも、夕方早く帰ったりして保育園のお迎えに行っている人はいますよね。昔私の近くにもそういった人がいたのでぶっちゃけて「そんなに忙しくないんですか?」的なことを聞いたことがあります。

その人(40代女性研究者)いわく、家で深夜子供が寝た後仕事しているとのことでした。

私は子供と寝て(9時~10時)、朝までそのままです。

家では仕事しません。

どういった価値観を大事にしたいか、個人に依ると思いますが、プライベートを大切にしたいなら民間企業研究職は完全に「アリ」なチョイスかと思います。

 

ホワイトな話に脱線してしまいましたので、レールの仕切り直しです。

 

私の場合、上述のようなスケジュール具合(9時2時)でもっとも熱中した時期は学部4年生とM1の頃でした。M1の後半、周囲が就職活動を始めるにあたって、自分もこのままでいいのかという不安や焦りが出てきました。

 

・このまま研究を続けて博士課程へ進み、研究者を目指す

修士卒で企業就職する

 

研究が好きな理系学生なら誰しも通る道かと思いますが、この2択で本当に悩みました。

結果、そのときの私が出した結論は・・・

 

 

 

 

 

 

「とりあえず就職活動してみっか」

というやつでした。

 

研究が好きだが研究の世界でとことんやっていけるという自信がそこまでない理系学生あるあるではないでしょうか?(違う?)

 

ともかく、当時の私はそれまで必死に打ち込んでいた実験を一時的に完全にストップし(M1の冬頃)、就職活動開始に火ぶたを切って落としたわけでした。

 

そのとき私が興味を持った業界は、

・製薬

・食品

・化成品

・商社

・コンサル

 

でした。よく色んな業界に興味もった方が良いと言われていたので、結果としてこんな感じになりました。実際にリクナビとかで縁取りーシートもたくさんだしましたよ。説明会もいっぱい参加しましたし、そのうち何社か(食品系と化成品系でした)は面接も行ったりしました。

ですが、一社からも内定をもらうことはできませんでした(無い内定)。

 

私の中で何かが崩れ去った音を感じました。

 

(つづく)