博士の日記

医薬系民間企業の研究員を経て、外資系企業でマーケティング職をやっているバイオ系博士が日々を語ります。

企業研究者は忙しい?残業多い?

今日は、誰しも気になる!気になる!な毎日の残業の有無とか、忙しさについて話してみたい。

 

ぶっちゃけ、全然忙しくないよ。

っていうと怒られそう。

転職して来て何年か経つけど、業務量はごくごく適正なレベル。

というか、自分でコントロールできるから結果として適正なレベルになっている。

研究者って言われたことやる系じゃないでしょ?

 

一般論として、

どんな会社でも入社したては仕事も少なく暇だと思う。仕事をちゃんと覚えることで大変ではあるけども。

で、オレテは入社して数年経って仕事はもちろんちゃんと覚えたさ。

研究業務は勉強してもキリがないけど、社内の雑務的なものはルールとかちゃんと覚えるとどんどん処理速度が向上するよね。

でもそういう雑務処理能力が高すぎると、どんどん雑務を任せられるようになってしまう危険性があるから注意して欲しい。

だから、そういう能力はアピールしない方が無難。

若い人とかは自分の有能さアピールしたがるから、もうできましたよ感を何でもかんでも出してきたりする(ことも多い)。

 

でもちょっとまって欲しい。できましたよ感のアピールは、実験結果だけにしておこう。

上司から頼まれた雑務は期限ギリギリで、ようやくできましたよ感でするのがベストだ。

雑用はできて当たり前で、早くても悲しいことにあまり評価されない。事務系は別だと思うよ。あくまでも企業の研究職ってことで話してるからね。

 

研究者なら、仕事のアピールはあくまでも研究成果でアピールしよう。雑用アピールばかりしてると、雑用が好きで、かつ適性があるのかと思われちゃうよ。

そんなこと望む?

望むならどんどやったら良いよ。いっそのこと研究者やめたら?

 

まあそういうわけだ。人事権のある上司は部下の仕事振りをしっかりと観察している。研究やりたい人はいっぱいいる。逆に、雑用ポジションは誰も望まずスカスカかもしれない。そんな時に雑用能力長けた部下がいると知ると、雑用ポジション配置転換されるかもしれんよ。

企業研究者なんて、いつ研究できなくなる日が来るかわからんよ。それは覚悟して企業研究者という道を選択して欲しい。

望まぬ人事にも承服することと引き換えに安定を保証されていると思った方がいい。

 

大学でちゃんとパーマネントな教員になれたらそういう心配はやっぱりないでしょうな。教員は一生涯教員でしょ。事務に異動とかありえんしょ?

同じアカデミアでも、国立研究所(独法、研究開発法人含む)微妙に違うかも。知り合いでも、よく本省出向とか聞くし。あと、管理系部門への異動とか。

とはいっても、企業よりは研究者の意向が尊重されるかもしれないけど。

企業ではやっぱ研究者とかいっても会社からしたらただの一社員なわけで。

一社員なら適材適所に配置して会社利益の最大効率を目指すのが常なわけだからね。

 

で、業務量の話。

繰り返しになるけど、研究者は自己裁量が多いかな。だから、会社全体で見てもかなりホワイトな部門なんじゃないかな。自分で自分を追い込んで忙しくすることもできるし、とことん仕事作らず暇にしててもいいだろうし。でも実験結果ろくに出てないといずれさぼっていることばれるから気を付けて。

とはいっても、最低限の活動量で結果を盛ってみせる(偽造ではなく、考察を膨らますとかね)ことができるのも研究者ならでは。社内ニート目指すなら企業研究者というのは最適なポジションのひとつなのかもしれない。

 

ちなみ、営業とか、カスタマーサービスとかはお客さんと直にやりとりするから時間も際限なく自分の裁量少なくかなり大変と聞くけど。

通常、研究者が属する企業の基礎研究部門は、商品の流れでいうと最上流だから、お客さんは一切関わらない。

開発部門になってくると、顧客対応は入ってきて、いついつまでに結果出して報告みたいなことが求められたりするから大変っぽい。あと会社方針で、いついつまでに商品化するってのがあるとそれもリミットになってくるよね。

 

今日はこんなもんじゃろ!